急行かわぐち号の簡単な解説
◆ 新宿~河口湖(富士急行線)を結ぶ列車として、富士急ハイランドが開園したあとの1962年4月から1986年まで運転された列車。デビュー当初興味深かったのは上下列車で急行と準急の違いがあったこと。それは、新宿~大月間での併結相手が、下り列車:急行アルプス、上り列車:準急かいじというように異なっていたためである。車両はキハ58系と同タイプではあるものの富士急行の自前のキハ58000形が使用された。
途中、「八ヶ岳」・「上高地」などの列車とのコンビになった時期もあるが、後年においてはほぼ急行かいじ・急行かわぐちのセットになっていた。
1968年10月改正で、国鉄側からの設定もあり、定期列車(165系)と臨時列車(115系)それぞれ3往復ずつ設定され、この時から1975年3月の完全電車化までの間は電車と気動車の共存状態が続いた。その後、臨時列車の快速化を含めた整理の結果、1978年10月改正で165系のみの2往復となった。
やがて、削減や臨時化を経て1986年11月11日改正にて廃止となった。しかし、このようにして築かれた直通運転の歴史は現在にも活かされており、一例として成田エクスプレスの河口湖延長運転がある。外国人旅行者を始めとした方々にとって利便性の高い列車として継続して臨時列車が設定されている。他にも、ホリデー快速富士山号なども人気の列車のひとつだろう。
急行かわぐち号のデータファイル
【登場時:1962年4月14日】 設定区間:新宿~河口湖(下:急行、上:準急) 運転本数:1往復
【1962年12月1日改正】完全に急行格上げ。
【1968年10月改正】165系にて2往復増、115系にて臨時3往復設定。定3・臨3往復に。
【1975年3月5日改正】キハ58000形の1往復を165系化。完全電車化。
【1978年10月2日改正】定期列車2往復のみの設定に。
【1982年11月15日改正】1往復減⇒1往復に。
【1985年3月改正】不定期化。
【1986年11月1日改正】廃止。
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