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寝台急行あおもり号の簡単な解説
◆ 大阪~青森を結ぶ寝台急行として多客期に運転された臨時急行あおもり号。1990年7月25日から運転開始したが、これは同年のゴールデンウィークまで運転されていた20系臨時寝台特急日本海を急行格下げしたものと言える。さすがに1990年代に入ると陳腐化した設備で特急料金を取り続けることに気が引けたのか、九州方面の明星やあかつきなども次々に急行格下げを断行し、別の愛称で運転した。
急行あおもりは20系寝台車6両に電源車を加えた7両編成でスタート。1両ないしは3両増結された時期もあったがおおむねこの編成で1994年5月5日のゴールデンウィーク運用まで活躍した。5年間にわたるこの活躍は、かつて走るホテルと称された20系客車の最後の花道を飾った時期と言えるだろう。
寝台急行あおもり号の画像
大阪駅に到着した寝台急行あおもり号。誇らしげにヘッドマークを掲げて、やや短めの編成の先頭にたつEF81が本来のローズピンクの車体で任務を終える瞬間だ。
北陸路の入り口は飛び切りの撮影名所、新疋田ループ。豪快なインカーブで編成全体をとらえる。
20系客車はオールドファンにとっては高嶺の花だったところからの凋落を見てきた、まるで人生を見るような車両だったかもしれない。