急行シュプール勝山号の簡単な解説
◆ 神戸と福井県の越前大野(越美北線)を結ぶスキー専用列車として登場した急行シュプール勝山号。1996年~1998年に活躍し、急行シュプール白馬・栂池号が大糸線の豪雨災害に伴う不通により運休または削減されていた時期に、余剰車両を活用して運転されたようだ。
スキー場へのバス連絡駅は越前大野なので、正式な運転区間はそこまでなのだが、実際には越美北線の終点である九頭竜湖までそのまま進んでいく列車として隠れた人気があったようだ。
興味深いのは単線のローカル線であるために増発が難しい中での列車設定方法。越前大野発九頭竜湖行きの始発定期列車123Dの役割をシュプール編成がそのまま担い、九頭竜湖駅に着いたら折り返しの124D(定期列車)の運用に就いて福井駅まで行って夕方まで待機する。 そして送り込みを兼ねて131D(定期列車)となって九頭竜湖に行き、折り返して134D(定期列車)として九頭竜湖から福井行きとなるのだが、この列車にスキー帰りの乗客を乗せて、福井駅から急行シュプール勝山号として運転したのである。
なお、当時の運用調整を難しくさせる要因の一つだったスタフ閉塞は(2021年)現在も変わらず使用されており、JRの旅客路線としては名松線の一部区間とここだけである。
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【運転区間】
・下り 神戸⇒越前大野(普通列車として九頭竜湖まで)
・上り 福井(普通列車として九頭竜湖から)⇒神戸
【運転期間】【使用車両】
・96/1/12~3/17 キハ65-4連(エーデル編成)
・97/1/10~3/16 キハ65-3連(エーデル編成)
・98/1/9~3/15 キハ65-3連(エーデル編成)