急行シュプール大山号の簡単な解説
◆ JR九州唯一のシュプール号、熊本と山陰の大山(だいせん)を結んでいた急行シュプール大山号。1987年12月に登場した快速ビッグスキー大山号から引き継ぐ形で1990年12月に愛称を変更してシュプール号の仲間入りした。登場時は急行ではなく快速扱いだった。なお、快速扱いのシュプール号は他にJR西日本の快速シュプール神鍋・鉢伏号くらいしかない。急行扱いになったのは3シーズン目の1992年12月から。
廃止までの3シーズンについては熊本発着から博多発着に変更になったが、ほぼ一貫して米子駅の到着時刻は朝の6:30前後、帰りの米子駅発車時刻は夜22:00前後となっていた。
編成は12系のみのオール普通座席編成あるいは、12系客車と寝台客車の組み合わせだったが、寝台車にはいくつかのパターンがあった。使用された12系客車は座席をリクライニングシート化したシュプール大山号専用車両で、外観も白帯を追加したこと(腰帯1本+裾帯3本)や「PC12」・「PASSENGER CAR 12 SPECIAL」といった文字装飾が追加され、目を引くものだった。
専用車両には車番の末尾に「s」の文字がついていた(例:オハ12 214s)これは「シュプール大山」の頭文字の「s」だった様だ。
急行シュプール大山号のデータファイル
【運転区間】 熊本~米子 (1997年2月まで)
【経由ルート】鹿児島本線・山陽本線・伯備線・山陰本線。
【牽引機の例】九州内=ED76。伯備線=EF64-0番代。
【運転期間とその編成など】
● 90/12/29~91/2/24発(12系座席車5両+14系B寝台2両)
● 91/12/27~92/3/1発(12系座席車4両+14系15形B寝台4両)※別編成あり
・・・ 80・81号(上2/7、下2/9)追加設定(12系座席車6両+14系15形B寝台2両)。
● 92/12/27~93/2/28発(12系座席車?両+14系&25形B寝台?両)※別編成あり
・・・ 80・81号(上1/14・2/10、下2/13)追加設定(編成不明)。
● 93/12/29~94/2/27
・・・ 80・81号(上2/10、下2/12)追加設定(編成不明)。この年で終了
● 94/12/29~95/2/26(1/7まで12系6両)(1/13から12系座席車3両+25形B寝台3両)
● 95/12/29~96/2/25(12系6両)または(12系座席車4両+25形B寝台3両)
● 96/12/29~97/2/23(12系6両)または(12系座席車4両+25形B寝台3両)
【運転区間】 博多~米子(1997年12月~2000年2月)
● 97/12/30~98/2/22(12系6両)または(12系座席車4両+25形B寝台3両)
● 98/12/30~99/2/21(12系6両)または(12系座席車4両+25形B寝台3両)
● 00/2/3~00/2/20(12系6両)または(12系座席車4両+25形B寝台2両)
シュプールバスについて
米子駅から大山のスキー場までは結構距離があり、シュプールバスでの移動となる。所要時間は50分前後。しかし、目的地となる大山寺バス停はかなり標高が高い位置であり、「九州から来た甲斐がある」と感じられるロケーションでのスキーを楽しめそうだ。
バス料金は調査中。