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【京阪特急】(旧3000系・8000系)◆データファイル

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旧3000系先頭車両 私鉄のマーク

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京阪旧3000系の簡単な解説

◆ 京都・三条駅と大阪・淀屋橋駅を結ぶ特急として1971年から活躍した特急用車両3000系。京阪旧3000系の外観

後には鴨東線開業により、京都側が三条ではなく出町柳となった。京阪特急伝統の鳩のマークを掲げ、2両のテレビカーを連結していたことでも知られる。天満橋以西の地下区間ではテレビは砂嵐であった。またこの当時は京橋~七条間はノンストップであり、曲線の多い線路形状でありながら時間短縮を強く意識した時刻設定でもあった。

3000系の補助いす

たいへん興味深い存在だったのがドア付近にあった補助いすの存在。

取っ手が付いていて、簡単に引き出せそうに見えるのだが、ノンストップ区間に入らなければ使用できないようになっており、混雑時にも使用できないようになっていた。私自身、幼少時に京阪間の沿線に住んでいたためノンストップの特急を利用する機会はほとんどなく、淀屋橋~京橋間など、停車する駅間でのみいわゆる「あこがれ乗車」をしたものだが、この補助いすが出ないことが強く印象に残っている。

最近でこそ座席指定料金が必要なプレミアムカーが話題になっている京阪特急だが、長年にわたって料金不要の特急であった。この旧3000系が登場したころ、料金不要の特急でありながら先頭部の窓に曲面ガラスが採用されたことは注目に値することだったそうだ。

この車両は京阪電鉄での活躍を終えた後も、富山地方鉄道や大井川鉄道などで一部活躍を続けており、このページの写真にあるとおり、京阪電鉄・樟葉駅前にあるくずはモール南館SANZEN-HIROBA(3000ひろば)にて展示されている。

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京阪・旧3000系の今

京阪特急としての役割を8000系に譲った後、旧3000系の一部は地方のローカル鉄道へと売却された。静岡県の大井川鉄道もそのひとつであるが、富山駅と立山や宇奈月温泉などを結ぶ富山地方鉄道も売却先となった。貫通扉部分には京阪時代と同様に鳩マークがついている編成が、当時と同じカラーリングのままで今なお活躍しており、古くからのファンが富山に足を延ばしてこの車両に会いに来ることも少なくない。

これとは別で同車両がイエローとグリーンに塗り分けられた編成も存在する。

もっとも、京阪電鉄は標準軌で線路幅が1435mm、売却先はいずれもJRと同様の狭軌で1067mmなので、台車は別途用意されたものを使用しているそうだ。

京阪特急のデータファイル(テレビカ―)

【登場時:】運転区間: 三条~淀屋橋
・   使用車両:1900系(6両)

【1971年7月1日】初代3000系投入。
【1989年8月以降のいつか】8000系投入
【2008年10月19日】一部の特急に新3000系が使用開始。
【2012年3月24日】快速特急洛楽登場(行楽期運転のノンストップ特急)
【2012年7月】8000系からテレビを撤去する工事が完了。
【2013年3月31日】旧3000系(8000系に改番済み)が引退。テレビ付き車両終焉。

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