東京~新函館北斗間の4時間切りの必要が叫ばれる中、JR東日本から大きな一手の発表がありました。
それが・・・
ALFA-X(アルファエックス)
という愛称の新型試験車両です。
STAR21 ⇒ FASTECH360 と続いてきたJR東日本の新幹線の
新時代を模索する車両が北海道を近くに引き寄せる!と言っても過言でないかも。
ALFA-Xの開発コンセプト
これまでの安全・高速な移動⼿段の提供に加えて、新たな価値の提供を目指して、
以下のコンセプトで開発を進めるとのことです。
(1) さらなる安全性・安定性の追求
(2) 快適性の向上
(3) 環境性能の向上
(4) メンテナンスの⾰新
試験車両「ALFA-X」について
●【形式・編成】 E956形 10両編成
●【愛称名】ALFA-X(アルファエックス)⇒
『Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation』
愛称の持つ意味=“最先端の実験を⾏うための先進的な試験室”
●【落成時期】 2019年春ごろの予定
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予想図画像を見てもわかるとおり、前後で2タイプの先頭車両が作られて長所短所の分析が行われていくようです。
注目したいのは10両編成ということで、営業運転車両に近い条件で試験運転する車両という点ですね。ちなみにFASTCH360はフル規格(8両編成)と新在直通(6両編成)の2編成でしたから、それと比較してもより一層現実的な試験を期待できることと思います。
”4時間の壁”を悠々超える?
冒頭でも述べましたが、東京~北海道の4時間の壁はたびたび話題になります。
おそらくこのALFA-Xから生まれてくる新たな車両の登場前に4時間切りは実現していることでしょう。
とはいえ、3時間58分だとかそのあたりの時間は「約4時間」と言われて当然の時間であり、壁を超えた!と声を大にして言えるほどのものではありません。
だからこそ、「悠々と超える」ための方法をいくつも探っていくことが大切なのだと思います。
ALFA-Xの開発はそのひとつですし、整備新幹線の速度制限のこと、青函トンネル、東京~大宮間の速度制限もそうですね。
「決まり事」には当時の背景というものがあるはずですから、それが今も同じなのかどうかをよく検証することにより、いろんな壁を超える(または打ち壊す)ことができることでしょう。