鉄道旅行記

【1988年8月】北海道初日!~タイヤ履いた地下鉄体験~

スローリー西山君との再会

北の大ターミナル札幌駅改札前でそわそわと西山君の到着を待つ僕。

そこに「やあ、おひさしぶり」と、大きな体をゆらしながら西山君がやってきた。
こうして約8時間にわたる壮大な時間つぶしが終わりを告げた。

さて、再会の感動というより、待ちくたびれた疲れから、
ほんの短いあいさつだけである方向へ歩き始めた。

西山君は僕を“出入り口ではない方向”へとどんどん案内してくれた。
「いったいどこへ行くんやろ?車で来たと思いこんでたんやけど・・・」

案内されたところは、札幌市営地下鉄の券売機の前だった。
「ここから霊園前駅まで乗るから切符買って。」

◆ 未知の乗り物

お、地下鉄に乗るのかぁ。
思いがけず予定外の鉄活動をすることができた。

僕は西山君に言われるがまま切符を購入。そして自動改札機を通過・・・?

すると、「ピコーン・ピコーン・ピコーン・・・・・・」
あれ?なんでやろ?先に進まれへん。

どうやら、札幌地下鉄の自動改札機は切符の表を上にして通さないとこうなってしまうらしい。
もう一度向きを確かめて入れてみると無事に通過できた。

ところで、札幌地下鉄は聞いていた通り、タイヤで走る地下鉄だった。
見た目にはまったく普通の電車の感覚とかわりはなかったのだが、
一旦列車が走り出してみるとその静かさに驚くばかりだ。

タイヤなのだから当然だ。
線路の継ぎ目を金属の車輪が通る時の音がないだけで随分違う。
しかも、結構すごい加速力。

さて、平岸駅までは地下鉄らしく、外の景色の見えないところを走ったが、
よくあるコンクリートで固められた地下道ばかりではなく、
途中からは金属板で覆われたパイプのようなものを通った。

この異様なパイプ状の中は外から太陽に照らされかなり蒸し暑くなっていて、
駅に到着してドアが開くごとに熱気が車内に舞い込んできた。
「うぉ~、北海道って沖縄より暑そうやわぁ」

僕たちは札幌市営地下鉄を霊園前駅(現:南平岸駅)で降りた。

そこからてくてく歩いて約5分。西山君は駅の近くに路駐していた。
駅からここまでの間、輪行袋は自分で持ち、西山君がかばんを持ってくれた。

◆西山君のペースで進む時間

「カムリやん。うぉー、ええのん乗ってんねんなぁ」
西山君は車で自宅のある豊平区周辺を走り、足早に案内してくれた。
向かった先は、区役所近くのきれいな公園「月寒公園」。

のどの渇きを癒すため、自販機でキリンレモンドライを飲み、ちょっと休憩。
西山君はしぶく「ウーロン茶」を飲んだ。
考えてみれば食事でも移動でもなくこうしてゆったりと座るのは久しぶりだ。

しばしの休憩の後、真駒内オリンピック競技場に行って、
あと少し札幌郊外の緑豊かな所をドライブして平岸台の西山邸に向かった。

僕はその頃にはすっかりお腹がすいていた。
なにしろあの、麺の量が少ない広東麺しか食べていなかったからだ。

西山君のお宅では冷やしラーメンとハンバーグをごちそうになり、満腹になった。
そして出てきたのが北海道での最初の牛乳。
おばさんは言った。「北海道の牛乳、おいしいでしょ!」

そういわれて影響されたのかはわからないが、確かにおいしく感じた。

ところで僕はてっきりこの西山君のお宅で数日お世話になると思っていたが
どうやら、西山君の友達の持ちアパートの一室を借りてくれていたようだ。

おぉ、生まれてはじめての一人暮らし・・・もどき
そこで、そのアパートまで送ってくれることになった。

そこに向かう途中、ちょっと遠回りをして農業試験場に立ち寄った。
試験場の建物が集中して建っている以外はとっても広い草原。
牛や馬がたくさんいるところを通り抜け、ちょっと車を停めると・・・

そこにピョンと飛び出してきたのはキタキツネだ!。

なんて可愛い仕草の動物なんだ!とすっかり感動し、そこをあとにした。
キタキツネを見た感動冷めやらぬまま、西山君のカムリは札幌郊外を進んだ。

◆札幌郊外散策一人の夜

やってきたのは数日間僕の宿舎となるアパートだ。
豊平区美園。国道36号線沿いの、とてもわかりやすい場所にある。

まずはアパートのオーナーのおばさんのところに挨拶しにいった。
そこで鍵をもらって部屋に入ったら、まずは荷物の整理だ。

北海道入りして随分時間が経った気がするが、時間つぶしばかりで、かばんの中は乱雑。

おぉそうだった!、特急白鳥号の車内販売で買った加賀あんころ餅があったんだ。
ほんとは西山君の家におみやげのつもりだったけど。宿泊はここだから・・・。

ということで、加賀あんころをお土産に持ってオーナーさんの所に再び行った。

さて、ちょっと札幌の郊外をふらふらしてみようかな・・・ということで、
ついに輪行袋を開いてロープをほどき、自転車を組み立てることにした。

あれ?フロント・ディレイラー、ちょっと歪んでるんとちゃう?・・・。
まあいいか。とりあえず試し乗りだ!

国道に出てみるとコンビニらしきお店が見えた。名前は・・・サンクス?
初めて聞く名前だがまずここに入ってみた。

とくに変わったところはないコンビニだ。夜の食事を購入しよう。

貧乏旅行らしく、つつましい食事にしようと、食パンを眺めた。
「ホロシリ小麦の食パン」 というものに目が留まり、買うことにした。
そういえば、石鹸類がない・・・。
そう気づき、色々考えた末TOP BOYというす~っとするシャンプーを購入。

こうしてサンクスを出て、軽く一回りしてからアパートに戻った。
ちょうど庭に出ていらっしゃったオーナーさんが
「今日はお風呂屋さん探しに行くのも大変だから、家で入る?」
と、声をかけてくださり、ありがたくお言葉に甘えた。

さて、お風呂をあがって最初にしたことはというと、手洗い洗濯だった。
まさに初めての独り暮らし体験のようだ。

ただし、洗剤は・・・例のシャンプーだった。
部屋中をミントの香りが包んだ夜だった。

◆札幌近郊ちゃりたび

札幌・豊平区美園を拠点にして過ごした数日間は、
おもに自転車を駆使して市内観光に走り回る日々だった。

まずは昨日西山君に連れて行ってもらった真駒内まで自転車で行ってみよう。

札幌市南部の穏やかながらにぎやかな街並みを見ながら
車やバスの隙間をぬってロードレーサーで駆け抜けた。
アカシアのような木がたくさん街路樹として植えられていて爽やかな印象だ。

自衛隊基地の横を通り抜けると真駒内オリンピック競技上の横に出る。
ぐるっと回り、五輪通りのきれいな橋を渡った所に本屋さんをみつけたので、
そこでちょっと休憩することにした。

本屋さんを出た後、もう一度橋を渡りながら川の景色を眺めた。
快晴の空にピッタリの清々しい景色だ。
競技場の前を通過し、平岸通りに出たところで左に曲がった。

地下鉄と平行するこの道を北上し、自衛隊前駅の近くにあるスーパーに入った。
そこで目に入ったのはチキンラーメン。もちろんスペシャルな。
ちょうど30周年だか何かで、かなり安くなっていたのだ。

何のためらいもなくそれを買ってしまったのだが、後で気がついた。

「あ、どんぶりがないやん」

お借りしたポットのお湯だけで食べられるなんてうっかりにもほどがある・・・。
というわけでその日はどうしてもラーメンが食べたくなり、アパート近くのラーメン屋さんに入った。

札幌ラーメンだと思うだけですごくおいしい気がした。

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