EF210形桃太郎とは
1996年に登場した直流電化区間用の貨物牽引標準機。国鉄時代から活躍するEF65形とEF66形は老朽化により廃車時期が徐々に迫ってきた。また、1時間定格出力6,000 kWを誇るEF200形電気機関車がその能力(1,600tを想定)を活かせる周辺環境を得られず、能力を持て余す結果となったため、1,300tコンテナ貨物列車に充当する目的で開発された。
愛称は公募により「ECO-POWER 桃太郎」となったが、それは岡山機関区にまず配属されたことが影響している。
そして押太郎・・・
2012年9月にデビューしたEF210は、黄色いラインが入った文字通り異色の機関車だった。それは山陽本線最大の難所である「瀬野~八本松」間の補機を兼ねるという特殊機能付きの証になるラインだった。それまで補機の役を担ってきたEF67も0番台(EF60ベースの改造車)が1982年から30年経過、100番台(EF65ベースの改造車)が22年経過ということで、もちろん個体の製造からはもっと長い時間が経過しているため順次交代が必要な時期に来ていたということである。
◆EF210形桃太郎の画像集
直流電化区間専用機であるが、その活躍範囲は交直流車のそれをはるかにしのぐほど広範囲だ。所属は新鶴見・吹田・岡山に加え、セノハチの補機として活躍する300番代が広島にいる。「押太郎」などと呼ぶ人もいるが、単なる通称であり、瀬野~八本松の急勾配区間で貨物列車の最後尾について押す働きを文字ってどこからとなく呼ばれるようになったもの。
東海道・山陽の貨物がメインではあるが、京葉線蘇我や中央線八王子、東北本線黒磯以南、鹿島線鹿島サッカースタジアム、さらには四国の高松・新居浜などにも顔を出す。使い勝手のいい機関車として今後も主力機としての立場はしばらく揺るぎそうにない。
◆EF210形桃太郎の動画
EF210桃太郎のデータファイル
【登場時:1997年12月5日】試作機の901号機が登場。
【1998年8月2日】量産型1号機デビュー。基本番代は18号機まで製作。
【2000年4月10日】新番台で101号機登場。173号機まで作られた。
【】
【2012年9月3日】300番台投入。
【2013年3月16日】営業運転を開始
【2018年6月】検査出場の107号機から新塗装に変更開始。
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