1983年8月に入る頃、横浜の大沢君から一通の葉書が来た。
「東京での日程はだいぶ決まってきましたか?聞くまでもなく、
駅めぐり三昧になることでしょうね。
ちょうど今、新宿の小田急百貨店では鉄道展が開催しています。
ちなみに、期待してはいないと思うけど、東京ディズニーランドに行く暇はありません」
締めくくりの一言に吹き出して笑いながら、
「よくぞまぁ僕らの計画をものの見事に読まれたもんだなぁ」と、感心した。
ただ1つ、交通博物館に行く計画は見抜かれてはいなかったようだ。
もちろん、さいたまの鉄道博物館ではなくて、東京・秋葉原にあったものだ。
あと1週間と少し、さあ出発はもう目前だ。
でもその前に、大沢君が大阪にやってくる。
大沢君に「会いに行く」計画が、「共に行く」計画に変わったが、
あこがれのブルートレインに乗れることには変わりない。