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特急うずしお号(国鉄)の簡単な解説
★ 151系電車特急の増発期となった1961年10月改正で、四国連絡の役割を担う宇野線特急が2往復設定された。その一つがこの特急うずしお号(大阪~宇野)であり、もう一つが特急富士(東京~宇野)である。
特急うずしお号はどちらかと言えば「ついでに便宜上設定した列車」だった様だ。というのも、当時としてはわずか200km強の距離で特急というのは特異な存在だったからだ。これは特急富士を設定したが電車の検修設備の整った車両基地が限られていた中で宮原区への回送が理想とされたため、その回送区間を特急として営業することにしたというのが実情のようである。
そのようについでで登場した列車だったとはいえ、2等車が特定料金で利用できたこともあり利用率の高い列車となっていたようだ。その後東海道新幹線が開業したことにより特急富士は新大阪発着に短縮した上で特急ゆうなぎ号と改称し、そのゆうなぎ号は1968年に特急うずしおに統合。さらにもう一往復を加えて3往復運転された。485系も使用した。
しかし、当然の流れとして山陽新幹線の岡山開業により役割を終えることになり、次に四国で愛称が復活するまで16年ほどの休眠期間に入る。 ⇒ JR四国特急うずしお号はこちら
特急うずしお号(国鉄)のデータファイル
【登場時:1961年10月1日】 大阪~宇野
使用車両:151系11両 運転本数:1往復
【1963年10月1日】 1両増結⇒12両編成に。
【1965年10月1日】 151系が181系となり12両編成で運転。
【1966年10月1日】 1両減車⇒11両編成に。
【1968年10月1日】 2往復増⇒3往復に。うち1往復は特急ゆうなぎ号を統合したもの。2往復が新大阪発着。
【1969年10月1日】 1往復は485系となる。
【1972年3月14日】 廃止。