南会津がぐっと近くなったのがつい先日4/21のこと。
それは、東武鉄道、野岩鉄道、会津鉄道のダイヤ改正で、新型特急車両リバティーを使用した「リバティ会津」号がデビューしたからです。
歓迎ムード全開の会津田島駅
実はこのたび、ちょうど会津方面に出かけるついでがありましたので、会津田島駅に立ち寄ってきました。
よく晴れた清々しい天候の下、大勢の人たちでにぎわいを見せていた会津田島駅でしたが、写真にも写っていますように、たくさんの幟(のぼり)が飾られています。そう、リバティ会津号の歓迎の幟です。
正直なところ、これまではこの立派なたたずまいの駅に見合う列車は来ないなぁという印象でしたが、ついに立派な特急列車がこの駅にやってくるようになったというわけです。
すでにリバティ会津が入線!
12:30。駅に入ってみますと、目の前の2番線ホームにもう主役がどっしりと構えていました。
東京・浅草から到着した「リバティ会津111号」として12:24に到着し、折り返しで「リバティ会津132号」として12:50に発車する、その間の出来事でした。その間の26分間はこの駅にとって大きな大きな賑わいの時間帯となります。
というのも、この列車は会津若松連絡列車とのリレーも行う設定になっているからです。「リバティ会津 ⇔ リレー号」の乗り換え時間は最も短いもので3分と慌ただしいですが、設定によっては15分であったり、最長で19分あるのでちょっと体を伸ばしてみたりお土産を買ったりできるものもあります。
リレー号の位置づけと誤乗車防止
上の写真にもバックに移っていますが、この列車は会津若松行き「リレー111号」です。正面左側の窓に「リレー111号」という表示があるのがお分かりいただけるでしょうか。
この111号は快速ではありませんが、れっきとしたリレー列車として設定することにより、人々の意識を会津若松や芦ノ牧温泉などの観光へと向けさせる働きをするのでしょう。芦ノ牧温泉といえば、駅長ネコ「ばすちゃん」で有名になり2代目のらぶちゃんが今も活躍中の駅ですね。
111号の出発は12:34です。14分の猶予がありますから何かの買い出しをするのにもちょうどよさそうな時間設定ですね。
リレー111号の出発に先立って12:31にやってきたのは上りのリレー132号です。(ピントが甘くてごめんなさい)。こちらはこれからリバティ会津132号に乗る方々のために会津若松からやってきた列車です。乗り換え時間猶予19分、一番長い設定です。
と、ここでもうお気づきになったかと思いますが、このリレー号の号数とリバティ会津号の号数は同じに合わせてあるんです。このことは結構重要で、写真の通り2番線にリバティ会津132号、3番線にリレー132号、4番線にリレー111号が停まっている状況ですと、下りのリレー111号に乗るつもりなのに上りのリレー132号に間違えて乗ってしまう人が出るかもしれないので、同じ号数で合わせてしっかり表示するようにしたのでしょう。
でも、念には念を入れて?でしょうか、到着したリレー132号の番号標はさっさと取り外してブルーの専用ケースに入れて持ち運ばれて行きました。
乗ってはいけない方の「リレー号」に乗らないよう、なかなか徹底していますね~。
【時刻表】「下り・会津若松方面行き」・「上り・浅草方面行き」
重要性が増す会津田島駅
電化路線と非電化路線の境目にあたる会津田島駅。東武鉄道から延々と続く線路は会津鉄道に入っても電化区間なので今回の特急リバティ会津号の乗り入れが実現しています。
これまでも東武鉄道からの直通列車そのものはあり、重要な位置づけの駅であったことは間違いないのですが、こうして東京からの直通特急によって結ばれるようになり、リレーの中継駅となった今、より一層大きな飛躍を期待できそうですね。
ここ数年、様々な意欲的な取り組みが楽しい東武鉄道と野岩鉄道・会津鉄道。その協力関係がまたこれからの鉄道の面白さを引き出してくれることを期待しています。
ぜひ夜行リバティを見たいものですね。