京阪神地区の新快速
◆北は敦賀、西は播州赤穂・上郡と、非常に広い範囲で活躍する近郊型のスピードスターとして現在も人気の列車である。その人気を確立した117系シティーライナーに続き、221系、223系、225系と、次々に最新の技術を駆使した車両を投入してきた。
古くは153系ブルーライナーを思い浮かべる人もいるだろう。1970年10月1日から活躍する新快速はついに半世紀を過ぎた。
新快速のデータファイル
【登場時:1970年10月1日】運転区間:京都~西明石
・ 使用車両:113系(7両)
【1972年3月14日】113系から153系に車両変更。特帯の専用色(灰色9号・青22号帯)で愛称は「ブルーライナー」。
【1980年1月22日】117系投入。初の専用車両新製。愛称は「シティライナー」。
【1980年7月】153系運用終了。
【1989年3月11日】221系投入。
【1990年3月10日】117系に115 km/h化改造実施。
【1995年8月12日】223系(1000番代)
【1999年5月10日】117系運用終了
【2000年3月10日】221系運用終了。
【2000年3月11日】223系(2000番代)投入。1000番代も130 km/h化。
【2006年10月21日】敦賀直流化開業に伴い、区間延長。
【2010年12月1日】225系(0番代)投入。
【2016年7月7日】225系(100番代)投入。
【2019年3月16日】有料座席車両「Aシート」(改造車)を導入。一部指定席でスタート。
【2022年3月12日】「Aシート」全席指定席化。
【2023年3月18日】「Aシート」を追加投入。6往復に拡大。
【おまけ】阪和線の新快速
円に赤い羽根が生えたようなヘッドマークを使用。
【1972年3月15日】113系で登場。途中停車駅は鳳のみで最速45分。
【1978年10月2日改正】快速に統合で消滅。
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◆新快速に「Aシート」が登場!
2019年の設定当初は「着席サービス」
新快速の一部に有料座席サービス「Aシート」を導入。琵琶湖線、JR京都線、JR神戸線を走る新快速を対象としており、12両編成の9号車(着席定員:46人)に快適性を高めた有料座席を設ける。着席料金は500円。空いている席に座って乗務員から乗車整理券を購入することになるが、現金・交通系ICカードが使える。
インテリアは落ち着きを重視。座席にはリクライニング機能やテーブルを装備。電源コンセントも全席に付くがこれはJR西日本の在来線普通車では初採用。また、無料Wi-Fiや荷物スペースもある本格的なものとなる。
※画像提供:トレインブックス・伊藤正宏様
Aシート、その後の進展は?
2022年3月12日(土)から全席指定席として運転することになり一定の成果の証が見られたが、2023年にはこれまでのような改造車(両開き3ドア構造)ではなく専用車両(片開き2ドア構造)を2両新造。6往復に設定が増え、立場が確立されてきたと言えそうだ。
◆新快速の画像集
画像は1981年の、まだ新しい車両だった頃の117系「シティーライナー」。そのネーミングのかっこよさに加え、乗ってみると当時としては早いのなんの。さらに、シンプルながら格調高い「木目調」のインテリアであることに加え、座席も転換クロスシート。見どころ満載の車両だった。
当時、大阪~京都29分!というふれこみで、当初は新大阪駅さえも通過していたことから、「雷鳥より速い」といった言い方をする人もいた。このスピードと運転間隔を維持するために京阪間では貨物路線を割り当てていたとの情報もある。
長らくデッドセクションが存在した関係で、北陸本線・長浜駅、湖西線・永原駅を北限としていた新快速だが、2006年に敦賀まで直流への変更が完了してアーバンネットワークが広がり、新快速も敦賀発着が誕生した。敦賀は福井県ではあるが関西とのつながりが深く、フェリーの港があること、さらには湖西と湖東の滋賀県内のつながりも良くなった。この直流化によっていろいろな効果が見込まれている。
*画像は新疋田駅にて。
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