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【続報!】新幹線ALFA-XがE10系新幹線!?~JR東日本から公式発表がでた!

E10系ついに発表 info

E10系についての第一報はこちらから

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E10系新幹線~JR東日本から公式発表

「次期東北新幹線車両(E10系)を開発します」

というタイトルで2025年3月4日にJR東日本から公式発表が出されました。

E10系予想図

E10系予想図(プレスリリースより)

E10系に関するプレスリリースから注目点を・・・

(1) 究極の安全の追求

「ALFA-X」で検証してきた技術を活用し、地震対策として逸脱防止用のL型車両ガイドに加え、ブレーキ距離の短縮および地震時の揺れを吸収し車両の損傷や脱線を防止するための左右動ダンパの採用等、より高い安全性を目指します。

安全面でのさらなる向上、素晴らしいことですね。すでにハイレベルで安全面を実現している日本の新幹線ですが、大きな自信によって2編成が失われる事態が発生したのは記憶に新しいことです。人的被害がなかったのはさすがとしか言いようがありませんが、損失の大きさを考えるとこの面での改良はとても大きいと思います。

ブレーキ距離の短縮(従来比15%短縮)という点は今後にどのように生かされるのかわかりませんが、営業運転最高速度が320km/hのまま据え置かれ、期待されていた速度向上が見送られている点を考えると、「しばらくは様子見、その後タイミングをみてスピードアップ」となるのかなと思ったりします。

(2) お客さま志向

東北新幹線車両では「TRAIN DESK」を7号車で設定していますが、E10系ではそれをさらに発展させたサービスを導入します。シート配列を2列+2列として、隣席とのスペースにゆとりとプライベート感を向上したものになるとのことです。電源コンセントとUSB電源の全席設置、Wi-fi環境も向上し、より快適な移動空間になります。ほかにも大型荷物置き場の拡幅、車いすスペースを車窓を楽しめる形で設けるなどの配慮も注目点です。

新バージョンの「TRAIN DESK」がどれくらいの割合で設けられるかはまだわからないが、プレスリリースでは3列シートの普通車のシートも紹介されていることから、すべてがそうなるわけではないことがわかる。

なお、第1編成の段階ではグランクラスを廃止するという報道が日本経済新聞で紹介されていた。

(3) サステナブルな社会の実現に向けて

車両そのものに加え、新幹線設備のメンテナンスの向上も視野に入れたものとなるようです。東海道新幹線のドクターイエローT4編成の引退が先日話題になっていましたが、それは営業車両による検測業務を可能にしたことによるものでした。今回のE10系も軌道検測装置を装備します。そして「スマートメンテナンス」(車両の状態に応じた適切な保守)に対応可能な車両システムを導入します。

車両駆動インバータには、東海道新幹線のN700Sにも採用された高効率なSiC素子(シリコンカーバイド=炭化ケイ素)を採用します。低損失かつ高温動作が可能な次世代半導体であり、初採用となるブロアレス誘導電動機機器で冷却モータが不要になるのと合わせ、機器のコンパクト化にも寄与するでしょう。

(4)東北新幹線の自動運転に向けて

将来的な東北新幹線の自動運転導入を目指した機能搭載の準備を行うなど、今後の持続可能な鉄道システムに向けて挑戦します。

将来的な人員不足に備えた準備はいまからしておかないといけない分野ですね。おそらく技術的には十分可能なのでしょうが、利用者側が安心していられるために実績の積み重ねが必要だと思います。この車両がその点で果たしていく役割にも注目です。

(5)はこビュン

E10系には設計の段階から荷物輸送用のドアが設けられている。これによってスムーズな積み下ろしが可能になり、始発・終着駅以外でも積み下ろしが可能になるという。なお、荷物用ドアが設けられるのは5号車。10両編成の中ほどである点は少々意外な印象だ。

E10系と「北海道新幹線札幌延伸」

プレスリリースによると、

2027年秋以降の車両落成後は、各種の走行試験を実施し、2030年度内の営業運転開始を目指します。

札幌開業に伴い運用する車両については、今回設計する車両をベースに別途検討いたします。

と書かれています。つまり、この車両の営業運転開始は2030年。札幌延伸開業よりも早いデビューです。

そして札幌延伸後の車両はE10系が基本軸となるものの、取り巻く環境の変化に合わせて調整する可能性の含みを持たせているようですね。グランクラスの有無も含め、需要を見定めていく必要もあります。

確かに、ここ数年のニーズの変化はすさまじく、新型コロナのパンデミックや荷物新幹線の検討など、予想外のことも含まれていました。柔軟な対応ができるようにしておくことは大切だと思います。

これからも北海道・東北新幹線の変化から目が離せませんね。

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