インドから発信された新幹線報道!
2025年1月21日付のHindustantimes(インド最大級の英字新聞)において、日本の鉄道界とも大きくかかわるビッグニュースが報じられました。以下、インドの視点で報じられた新幹線に関する報道(のGOOGLE翻訳版)と、私の私見を交えて書きたいと思います。一部、報道の内容に言及する順序を入れ替えて紹介しますが、意図されているところが間違って伝わることがないようにしたいと思います。
インドは日本と同時に、より新しく、より高速な新幹線を手に入れるかもしれない。インドはこれまで、新幹線E5を手に入れると予想されていた。 ナレンドラ・モディ首相のこのプロジェクトへの強い関心と、日本首脳との良好な関係が、2024年9月と12月に鉄道大臣アシュウィニ・ヴァイシュナウ氏率いる高官級の日本訪問2回で非常に前向きな成果をもたらしたと、匿名を条件に関係者は付け加えた。
⇒ ここまでのところで、元々はE5系をインドの新幹線車両として投入できるように話が進められていたことがわかりますが、やはり旧世代の車両になりつつあるE5系ではなく最新型を望んでいて、そのことをインド側は要求し、前向きな成果としてそれが実現しそうだという話なのでしょう。そして、その車両とは・・・
インドと日本は、2029~30年に最新版の新幹線「新幹線アルファX」(別名新幹線E10)の同時運行開始を目にするかもしれない。E5の最高速度は時速320キロだが、日本でまだ試験運用中のE10は最高時速400キロで走行できる。
⇒ つまりそれは、2019年から高速試験運転を行っている ALFA-Xをベースとした車両で、仮称ではありますが「E10系」と呼ばれていることも分かりました(信ぴょう性の高さはさておき・・・)。この2029~30年の導入ということを考えてみると、時期的にはE5系の初期投入編成が20年を迎えるころでもあるため、納得がいく時期でもあります。あるいは、E2系の完全撤退のために投入するのであれば、日本の方が一足先にデビューすると考える方が妥当かもしれませんが、いずれにしても近い時期になると考えて納得です。
「先進国が最新製品を自国と外国で同時に発売することに同意したのは初めてだ」と関係者の1人は語った。E5と比べて、この新型車両は最先端の車両で、より安全で高速であり、米国と台湾もこの車両に注目していると彼は付け加えた。
⇒ やはりインドとしては同時デビューというところにこだわりたいように見えます。もしかすると期待を高めるためにそう述べているということも考えられますが。 そして、注目は米国と台湾ですね。そこまでの広がりを見せることになればかなりの受注額になるでしょうし、生産力が追いつくのかどうかが心配なくらいになりますね。
アーメダバードとムンバイを結ぶ新幹線プロジェクト。
⇒ 500kmを超える距離がある両都市ですから、東京~京都・盛岡などと同様で、そこを2時間切りを期待できるくらいの列車で移動できるという予想は地元の人たちにもかなり訴えるものとなることでしょう。
https://www.hindustantimes.com/india-news/india-may-get-newer-faster-bullet-train-at-the-same-time-as-japan-101737398784690.html
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単純に色を付けてみた東北新幹線用E10系?
新・東北新幹線車両E10系!
インドへの投入もビッグニュースですが、やはり日本でのデビューもかなり興味がありますよね。早いもので、試験運行を開始した時から5月で6年を迎えます。もうずいぶん多くのデータを収集し、営業車両に活かす術を確立しつつあるということかもしれません。
ここでE5系のことを振り返ってみると、新幹線高速試験電車「FASTECH 360」(E954形・E955形電車)を開発し、2005年から高速試験とデータ収集を行いました。その後プロトタイプとなるS11編成が作られて2009年5月に仙台港に陸揚げされ、新幹線総合車両センターに移動した後、6月半ばから試験走行を開始して2011年3月から量産車の営業を開始しています。つまり、データ収集期間としてはもう十分の時を経ていること、そして量産先行車のデビューから営業運転まで2年弱という時間を考えると・・・
おそらく、そう遠くない将来にE10系の姿を描いた予想図などが公表される流れになるのではないでしょうか。東京~仙台が1時間20分くらいで結ばれる未来が近づいているんでしょうね。