旅鉄BOOKS(010)特急マーク図鑑~増補改訂新版は本当にバージョンアップしたのか!? | 列車データ館
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旅鉄BOOKS(010)特急マーク図鑑~増補改訂新版は本当にバージョンアップしたのか!?

お知らせ
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特急マーク図鑑が4年ぶりに改訂されました!

2018年。
初めて旅鉄BOOKSシリーズの1冊として「特急マーク図鑑」を上梓いたしました。その3年前に双葉社様からご依頼いただいて「特急・急行トレインマーク図鑑」(双葉社)という本の出版に関わらせていただきましたが、その時はトレインマークのデザインのみの担当でしたので、いろいろと自分の思いを反映した著書としては2018年が初めてということになります。

その後、2020年の「鉄道マーク大図鑑」(旅鉄BOOKS031)という幅広いマークを扱った本も上梓する機会をいただきました。

そして2022年。
「特急マーク図鑑」の改訂版のお話をいただきました。

当初はデータ類の訂正・グラビアの追加程度のご相談をいただいたのですが、この4年間で新たに分かったこと、伝えたい面白いことなどが積もり積もっていることを担当者様にお話ししたところ、「著者の方がやる気で取り組んでくださるのはありがたいこと」と言ってくださり、いろいろとご要望を聞いていただきました。

きっと心の中は「忙しいのに、仕事増やさないでくれ~」という思いもおありだったかと思いますが(笑)。

仮称:「シン・特急マーク図鑑」プロジェクト

「新」

新しい情報・新たに追加した情報、「真」正確な情報・わかりやすい情報提供。
そうしたことを目指して内容もページ構成もしっかり見直すことになりました。まさに「シン・特急マーク図鑑」プロジェクトです。

ヘッドマーク画像数が(ページ数も)大増量!

前作と比べて150ほどの画像を追加して500以上に増えています。なんでそんなに増えたの?と思われるかもしれませんね。その理由はいくつかあります。

【1】特急型車両を使った列車のマーク
のコラムで多数ご紹介しています。シュプール・ムーンライト・昼行の快速などけっこう幅広く網羅しました。

【2】標準型以外のマークも紹介
縦より横幅が少し長い、いわゆる標準型のヘッドマーク以外にも、583系・ボンネット・貫通型(正方形)・LED表示など、いくつものバリエーションがあるヘッドマーク。さすがに全部載せるにはスペースが足りないものの、ボンネット型はコラムにまとめて集中的に網羅しましたし、その他も可能な限り取り上げてみました。

【3】新規に取り上げたマーク
新しく取り上げたものもたくさんあります。例えばかわせみやませみのヤマセミは紹介しないのかといったご指摘をいただいたこともあり、今回は取り入れました。幻のヘッドマーク「つばさ(円形)」もご要望の多かったものの一つです。JR北海道のキハ261系5000番代(ラベンダー・はまなす編成)で使われる「オホーツク/大雪」などもそうですね。やっぱり、なかなか普通の本には掲載されていないマークも見たいですよね。ここには「珍しい」がある!・・・そうした目標をたてて頑張ってみました。

そんなこんなで、まずは画像点数の大幅増加!それがただの改訂版ではないといえる理由の一つです。

ヘッドマークの変遷をJR各社ごとにコラムで紹介

前作では「観光列車のマーク」というコラムにまとめて全国のものを紹介していました。でも詰め込んだ印象が強かったのでしっかり整理しなおしてJR各社の特色をはっきりわかりやすく紹介することに注力しました。

旅客6社それぞれに異なる方向性があることが見て取れるのでそのあたりを楽しんでいただけると思います。例としてお勧めはJR四国のものがたりシリーズ。エンブレムをハイクオリティーに紹介できるよう、トレースにも力を入れました。

JR西日本などは車両正面でなく乗降口近くの愛称表示を楽しめることなど、紹介しています。

特急マーク図鑑の見どころ

「コラム」がいっぱい。ヘッドマークの構造ほか・・・

天夢人の編集担当者様から「コラムがいっぱいですね」と笑われたほどたくさんのコラムがあります。それは図鑑として紹介することも大切ですが、ヘッドマークの面白さを追求したかったからです。(これでもボツにしたコラムもあるのですよ)

特急マーク図鑑のコラム目次

ヘッドマーク表示器の構造を取り上げたり、文字ヘッドマークのバリエーションに注目したり、ぜひご覧いただきたいところがいっぱいです。

そうそう、もっとも長い期間同じデザインが現役でいるHMを紹介しています。特急やくもではありませんよ。もっと前から活躍していて今も使われています。P157に答えがあります。

派生列車のページ統一で探しやすく

2018年版では「雷鳥」と「スーパー雷鳥」は別のページ、「ワイドビューひだ」と「ひだ」も別ページでした。その一方で「つばめ」と「リレーつばめ」は同じページだったりして区別がややあいまいでした。

その間にもスーパー…という特急は大半がその呼び方を取りやめ、ワイドビューに至っては完全に消滅しました。

その流れを受けて「統一」の方向性でご紹介することになりました。わかりやすくすっきりしましたし、重複する説明も省いて、もっと深い情報にページを割けたと思います。

というわけで読んでみてね!

「増補」・「改訂」・「新版」。この看板に偽りはありません!(笑)。2018年版をお持ちであっても増補改訂新版をお読みいただいて損はありません。ぜひご自身の目で確かめてごらんくださいね。


特急マーク図鑑 増補改訂新版 2022/9

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