キヤE195系ってなに?
クハ、モハ、スハネ、オロネ、カニ・・・・いろいろと車両に付けられる文字記号がある中で、決して多数派ではない「キヤ」。そのあとに続く「E」の文字はJR東日本の車両であることを示していますが、キヤってなに?
最初の「キ」は、気動車です。そして、「ヤ」は事業用車なんですね。
そして、このたびJR東日本のレール輸送用に新型車両として初投入されたのがこのキヤE195系ディーゼルカーなのです。
これまでのレール輸送はモーターカーなどの機関車が貨車を牽引する形で運転していたため、機関車の付け替え作業が必要になるなど不便な部分がありました。
一方、この車両は両端に運転台を持つ気動車であることからずいぶん様子か異なっています。それもそのはず、すでに機関車を全廃したJR東海が開発・導入したレール輸送用のキヤ97系をベースにした車両で、耐雪・耐寒仕様などにカスタマイズした気動車なのでどちらに向けても走れるのです。
2017/11/2。小牛田に到着した
今回やってきたのはロングレール用の編成。
金太郎こと、EH500に牽かれて甲種輸送されてきたその列車こそがキヤE195系。小牛田駅のやや南の東側、12:45頃のことでした。機関車の陰に隠れてよく見えない先頭部とスッカスカの空コキのような様子で、最後尾には車掌車が付いている珍編成でやってきました。
小牛田駅のホームで見るキヤE195系
小牛田駅の西寄りに停車するのを確認し、その姿をじっくり確認するため駅へと向かいます。東口側に車を止め、自由通路に上がるエレベーターに乗ります。すると、手前側に1両ぽっきりのリゾートみのりや、風っこ湯けむり紅葉号+リゾートみのりの4両編成などが休んでいます。
自由通路を進むと、いましたいました。キヤE195系。1番線ホームから間近で見られると確信し、入場券を購入して改札を入ります。
タイミング悪いことに、ちょうどやってきた唯一の妨害者は仙台近郊区間の新鋭、E721系1000番代でした。ラインにピンクが入っているのが特徴です。
それにしてもタイミング悪いし、位置も悪い。ちょうど先頭車両にかぶっています。そこで仕方なく反対側の先頭を目指して歩いていきますが・・・。
ホームの先端まで行ってもこれが限界でした。それにしてもごついプレハブのような感じです。
後ろ半分はこのような、そして全体としては・・・↓。
空コキの様でいながら・・・
中間車両は見た目にはスカスカなので空コキのようにさえ見えますが、床下に目を向けるとそうではないことがわかります。しっかりエンジンが付いていて動力車ですから安定した走りに寄与します。
とはいえ、すべての車両がそうなのではなく、付随者となるキサヤ194形という車両もあり、こちらは床下もスカスカです(笑)。
そうこうしているうちに、先ほどのE721系電車は発車して行き、反対側の先頭車両が見えるようになりました。
キヤE195系の盛岡側先頭車両
残念ながら養生に包まれたままでしたが、ある程度の姿を見ることはできました。本当にJR東海のキヤ97系とほぼ同じですね。ベールを脱いだ時に「あ、ここは違うね」という部分があるのかどうか、楽しみです。
反対側の先頭車両キヤE195-100とは異なり、運転するためだけのコックピットといった印象です。
日本車両で作られたんですね。
17-11という表示が、ピカピカ感を一層引き立てます。
最後に、もう一度自由通路から全体像を。