TE思い出箱 >旅日記 >5・いよいよ北陸
びわ湖から日本海、長く続く海へ
・永原駅を過ぎて、奥びわ湖が最後にちらっと見えると、米原方面からの北陸本線と合流するのが見え、そこで湖西線が終わります。そしてまもなく滋賀県から福井県へと進む新深坂トンネルに入ります。
◆上り列車限定の名所を横目に・・・
・トンネルを抜けた先、新疋田駅から敦賀駅まで88mの高低差を一気に下っていく8001レ、トワイライトエクスプレス。札幌行きの下り列車は惰性でも下っていけるのですが、逆の大阪行き上り8002レはそうはいきません。そこで、この激しい高低差をクリアするために設けられているのが「鳩原ループ線(俗称:新疋田ループ)」です。
・ぐる~~~~っと、大きな円を描いて、アルファの文字「α」のようになっています。
◆上り限定の名物と言えば!
・ここ、敦賀駅はトワイライトエクスプレスのファンにはちょっと知られた名物駅です。と言っても、上り列車限定なのですが「機関車交換作業を見ることができる」ほぼ唯一の駅なんです。
・EF81からEF81へ。同じ機関車同士というのが面白いですが、理由は機関車の所属区が敦賀運転センター車両管理室だからです。 昔は敦賀第二機関区っていいましたっけね。延々と青森から牽引してきた機関車は、この敦賀でマイホームに戻ってバトンタッチし、大阪まで牽引する機関車が今度は下り列車の青森までを担当するというサイクルを作っているのです。16分という長い停車時間ですからたくさんの乗客が(テツな人も、そうでもない人も)カメラやスマホを手にして降りてくる光景は、今や敦賀名物となっています。
・・・★これは下り列車にはないイベントですからご注意を!(下り停車時間は2分)
◆日本一の陸上トンネル~北陸トンネル~
・敦賀駅を出発してまもなく、案内放送が流れます。それは北陸トンネルについてのもので、海底トンネルである青函トンネルに次ぐ2番目に長いトンネルとのこと。杉津峠をトンネルでクリアする、13.87㎞のトンネルです。
◆訪問者 ~食堂車スタッフ~
・この時間帯に各寝台に訪れる人がいらっしゃいます。それは食堂車のスタッフの方。ランチタイムのお客様がひと段落したということなのでしょうか。翌朝の朝食の予約を取りにいらっしゃるのです。このサービスは大変ありがたいと感じました。朝から並んで食事待ちというのはやっぱり大変だと思いますね。私は9時からという一番最後の回の朝食になりました。でもそのおかげで「コーヒー、もう一杯いかがですか?」と、2杯目のサービスをしていただきまして、とてもいい思い出になりました。
・私たちの部屋にはほぼ14:00ちょうどに来てくださいましたが、このサービスはA寝台においてはランチ前の早い時間帯に行なわれるそうで、日の出を見られるような時間帯、内浦湾のあたりなど、人気の時間帯は早めに予約が埋まってしまう傾向にあります。朝食予約券は記念に持ち帰ることができますから、コレクションのひとつとして大切にしている人も多いでしょうね。(もちろん私もです)
再びサンダーバード!~今度は21号~鯖江駅にて
・ 時刻は14:22。2度目の運転停車となる駅が鯖江駅です。この鯖江駅での停車の目的ですが、それは近江舞子駅と同様、特急列車に道を譲るためです。しかも再びサンダーバード。この21号はトワイライトエクスプレスの52分後に大阪駅を出発した列車が早くも追いついてきたのです。
でもそのことはトワイライトエクスプレスがいかに乗り心地を重視した優雅な列車であるかを示しているともいえますね。「遅いなぁ」なんて言う人はいないことでしょう。
私が乗った日、この鯖江駅で定時運転を回復しました。写真は自分の個室「シングルツイン」5号車8番の部屋の窓から撮ったもので、(画質はともかく)偶然シャッタータイミングが合ったものです。
◆プチ観光案内放送
・鯖江駅から北上し、北鯖江を過ぎたころ、線路は右側を走る北陸自動車道に近づきます。
するとその向こうの山に大きく「SABAE」と書かれた文字とメガネフレームの絵の看板が現れます。その時すかさず、「鯖江は、メガネのフレームで国内シェア90%の…」と、案内放送が流れます。運転停車しかしない場所の観光案内をしても仕方がないなんて思わないでくださいね。ワンポイントガイドとでも言いましょうか、そんなプチ情報が楽しいのです。
・トワイライトエクスプレスの次の停車駅は福井駅。鯖江駅からわずか11分後です。