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【1987年10月】北半九州修学旅行へ~前半~

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鉄道旅行記

杖立温泉ホテル肥前屋で迎える朝。牧野高校11期生修学旅行2日目。
昨夜の心配はものの見事に的中してしまった。

テレビのニュースを見ると、ちょっと大き目の台風19号が近づいているらしい。
飛行機や鉄道の運行状況にもこれから影響が出そうだとテロップが流れる。
この日は夜のうちに強まった雨がまさに大雨となり、九重登山が中止になった。

それにしても、何だか初めてじゃない感覚だよな・・・・。
そう言えば、中学の修学旅行の時も大雨で登山が中止になったんだ。
まあ、そんなに登山好きではないのでそれは問題なし。

そこでこの日の予定は変更となり、大雨降る中バスが向かった先は
アフリカンサファリパークという楽しそうな名前の場所だった。
とは言うものの、とにもかくにもこの大雨。何を楽しめるわけでもない。

サファリ
動物と触れ合ったり猛獣を間近で観察したりなどという
サファリパーク本来の楽しみ方などできるはずはなかった。
ただただ僕たちはおみやげ選びに時間を費やしていたのだった。

それにしてもこんな所に何しに来たんだろう?
まぁ、ホテルでゴロゴロさせているわけにもいかなかった
先生たちの苦肉の策だったと思われるが・・・。

大雨の中往復したサファリランドの後はとにかく食事。

そして、クラスタイムという時間があり、
それぞれ12のクラスごとにゲームをしたり、
キャンドルサービスをしたりして過ごした。

我がクラスはというと、「あっち向いてホイ大会」に熱狂した。

その夜は台風が上陸するかどうかという大荒れの天気だったが、
台風の目に入ることはなく、徐々に東側にそれていくのを夜遅くまで
ニュースで確認してすごした。

さて、台風一過の3日目はというと、雨は上がったものの霧がすごかった。
この日はバスで阿蘇山に向かい、阿蘇火山博物館というところに着いた。
このものすごい濃霧の中、よくぞここまで来れたものだと感心した。

ドアが開き、みんな順番にバスを降りるはずだが、なかなか先に進まない。
後の方からクラスメートが「何やってんねん。はよぉ降りろやぁ」と大声で言う。

しかし、『進まなかった理由』は、実際に降りてみて初めてわかった。
霧があまりにも濃くなって、わずか5M先さえ見えないため、
たった一歩進むのも本当に恐いほどだったのだ。

でもただただ真っ白な景色の中、おそるおそる進むと自販機の灯りが
見えてきたので、もう建物に近づいてきたことがわかった。

博物館の建物の中に入るとそこは結構楽しかった。
迫力ある映像で火山や火口の様子が紹介されていたのだ。
その後、硫黄の粒と写真集がセットになった物をお土産に買った。

しっかりビニールに包まれていたが、例の「腐った卵の匂い」が付いてまわった。
写真集は、霧が晴れていたらちょうど見渡せるはずだった「草千里」、
火山の噴火口の様子などの写真集だった。

そんなふうにして修学旅行の前半を終えた僕たちは天気が回復してゆく中、
次の目的地、熊本へと向かった。

その三日目の午後は一気に爽やかなあおぞらが見えるようになった。
西肥バスのガイドさんが「シルバーブルーの歌」という、
どうやら会社の歌らしき歌を歌っているのを聞きながら水前寺公園へ。

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