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【1987年8月】2度目の隠岐旅行へGO!

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鉄道旅行記

そう、ここから鉄道風景ががらりと変わる。気動車のパラダイスだ。
山陰本線ではまだまだ電車はお客さん状態。

そんなお客さんのような感じの電車で米子駅に滑り込もうとしている。
朝早かったから疲れが出て緊張の糸が切れてしまったのか、ボ~っとしていた。

「ディーゼル車がいっぱいだぁ」などと景色を見ながら悠長に座っていた僕。
そして、米子駅のホームや駅名板が見えてから突然われに返り、
「あぁ~っ、ここで降りなあかんやんか」と、慌ててデッキに向かった。

降りようとして早めに立ち上がっていた人たちをかき分けるように、
「すみません。お願いします。ちょっと通してください」と言って何とかたどり着き、
デッキにしっかりくくりつけておいた輪行袋をほどきに掛かった。

結構固く結んでしまって焦ったが、ドアが開く瞬間にはかろうじて間に合って、
危険もなく列車を降りることが出来た。が、この時不覚にも!

特急やくも の車内で読んでいた雑誌と、それにはさんだ特急券を、
座席前のポケットに入れたまま忘れてきてしまったのだ。

乗車券は手に持っていたから、普通の人であれば「良かった良かった!」と、
言って済むところだが、鉄道ファンとしてはコレクションを手放してしまいガックリ。

扉が開くと同時に旅行者の波に押し出されるように列車を降りた僕は
車内に戻ることなど許されず、次々と降りてくる人を最後まで見届け、
それと同時に閉じたドアをただ見守るしかなかったのだ。

そんなわけで落胆しながら、走り去る特急やくも1号を見送り、
昼ごはんの食欲もなく、米子駅での写真撮影会を始めた。

ページ:1 出発前の大阪駅 2 午前6時。いざ出発! 3 1分の乗り換えは可能か?

4 快晴の伯備線をいく特急やくも1号 5 やっぱりディーゼル王国

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