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【1987年8月】2度目の隠岐旅行へGO!

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鉄道旅行記

定刻通りに出発した9:09分。
僕は通路の右側の窓ぎわ席だったので、駅構内の様子がよく見えた。

鉄道マニアの血が騒ぐ。
総社への吉備線か、又は津山線か不明だが、気動車が向こうのホームに見える。
そして宇野線電車の姿、見上げるとまだ現役0系新幹線も。

ホームを離れた特急やくも1号は山陽路の平坦な路線を滑るように進んでいく。
新幹線と立体平行して走っていると伯備線と山陽本線の分岐点、倉敷駅到着。
岡山では少し曇りがちだった天気が再びスッキリとした快晴になった。

そして列車はこれから始まる山岳区間を前に気合を入れるように、
大きな音でタイフォンを鳴らした。

全くの余談ではあるが、小学生の頃特急のヘッドマークの絵をよく描いた。
しかし、どうも上手に描けず、いい加減に描いてしまうものもあった。
そんな記憶が最も強いのがこの特急やくも号のヘッドマークだ。

さて、ここからは中国山地を横断する山岳区間となる。
ちょっと昔、その馬力で力自慢のキハ181系が重々しく駆け抜けていた区間を、
今は颯爽と軽やかな振り子電車の381系が通りぬけていく。

僕自身、振り子電車の乗り鉄デビューとなる。
総社駅を過ぎ、電車は高梁川に沿って北上していく。
岡山駅を出て30分。川と同じようにくねくねとカーブが続く線路を進む。

9時48分備中高梁駅を出発。
走り出してしばらくすると川を渡り、川の左側へとサイドチェンジする。
清々しいあおぞらの下、清流の輝きに思わずうなった。

岡山から1時間少し経過。
新見駅に着くと、姫路からきたのか?姫新線の車両がそこにあった。
いやいや、よく考えると姫新線にはほとんど直通列車がなかったんだ。
だから、一度は考慮したそのルートが却下になったんだ・・・。
などと、旅行計画編の思考過程を思わず振り返ったりした。

ここまで来るともう半分経過である。そして、伯備線内の最後の停車駅でもある。
新見を出てすぐ、備中神代を過ぎると、ちょっとの時間で鳥取県に入る。

根雨駅を過ぎたころ、大山の姿がはっきり見えた!!
急行だいせんに乗っても決して見られない大山。
車内放送でも「右側に見えますのが大山です」と言ってくれた。

「おぉ、この前の合宿の時に久美子部員が言っていた、
特急はまかぜ車内放送もたぶんこんな感じやったんやなぁ」
と、特急旅行の特典に納得することができた。

伯耆溝口を通過する頃にはずいぶん大山が近づいた。
この、伯耆(ほうき)・・・と聞いて、鳥取県に入った実感が深まった。
そう思っていたら、ちょっとの間に伯耆大山駅。
伯備線が終わり、山陰本線に入る地点にまで来ていた。

ページ:1 出発前の大阪駅 2 午前6時。いざ出発! 3 1分の乗り換えは可能か?

4 快晴の伯備線をいく特急やくも1号 5 やっぱりディーゼル王国

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