鉄道コラム

北海道新幹線の価値向上~北海道版・越乃shu*kura~その1

今回ご提案したい「北海道新幹線の価値向上策」は、わざわざ北海道にわたってでも乗りたい列車を運転する!というものです。

キハ71系特急ゆふいんの森「そんなこと言ってもJR北海道はお金がないんですよ!」とおっしゃる皆様、そんなこと知ってます(笑)。それでも北海道新幹線を利用する人がこれで増えるのならお金をかける価値がある!それくらいの割り切り方をしてもらいたいものです。JR九州に見られるD&S列車というジャンルはほとんどその発想で始まり、維持されているはずです。

それらの列車はあちこちと使いまわししながらもその都度ブームを生み出し、「閑散路線の余裕あるダイヤを逆手にとる」ゆったり列車の旅を演出してきました。

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北海道新幹線連絡の閑散路線と言えば・・・

ぴったり接続しているわけではありませんが、函館本線・長万部駅から北の区間はすっかり幹線機能を室蘭本線に奪われてローカル線化しています。いえ、実際には長万部~新函館北斗の区間も特急北斗・スーパー北斗が行き交うのを除くと閑散区間と呼んで差し支えありません。

それで、D&S列車の北海道版を作るのに「ダイヤ上の制約はない!」と、自信を込めて思います。

さて、この区間ですが、羊蹄山にニセコアンヌプリなど、山の美しい風景には目を見張るものがあります。ただ、自然の美しさだけでは集客できないというのはもっともです。とにかく近年ライバルが乱立する状況にありますので。それで、この地ならではのもので多くの人々の印象に残っている「高い知名度」ということで、思いついたのがこれです。

「ウイスキー・利き酒列車 ~YOICHI~」

越乃shu*kuraイベントスペースのスタッフさん皆さまご存知の通り、JR東日本には新潟県地方を中心に走る「越乃shu*kura」という素晴らしい列車があります。この列車は日本酒の色々な銘柄を用意して試飲したり購入したりできる、とても楽しい列車で人気を博しています。

一方の北海道はと言えば、全国に名を知らしめた素晴らしいお酒があるではありませんか。ニッカのウイスキー。NHKの朝ドラ「マッサン」で主婦層や若者層にまでその存在を知らしめた余市工場がこの路線の沿線にあるのです。

そうであれば、このウイスキーの利き酒をメインテーマとした列車を走らせるというのはどうでしょう。ニッカが作っているお酒はもちろんのこと、外国産のウイスキー「Jack Daniel」や「Early Times」などを始めとした有名どころや、ブランデーの CAMUSなどもニッカで扱っている商品です。そして他にもワイン類やアサヒビールなどもありますから、ラインナップしても良いかもしれません。

列車定員の半分は旅行商品として、残り半分は通常の指定席販売してもいいかと思います。

列車内で十分にそうしたイベントを楽しんで、行く先はもちろん余市駅です。余市駅からニッカウイスキー余市工場までは歩いてもすぐです。(専用バスを用意してもいいかもしれませんが)。

さんざん試飲して、またウイスキー工場?

そうです。 と言っても、けっして(断じて)飲みすぎを奨励しているわけではありません。実際にここに足を運ぶことはウイスキーに関心ある人にとってとても楽しい体験となるのです。

●ニッカ会館レストラン「樽」

ここのお料理の評判がとてもよく、特に「ウイスキー・ワイン ラムしゃぶ定食」は、ここでしか味わえない味と言われています。
営業時間が16:00までとなっているので、この列車の利用者だけの時間帯を16:00以降に設定すれば待ち時間なくスムーズにお食事を楽しめて満足できそうです。

●余市蒸留所限定のお酒

余市蒸留所とウイスキー樽・工場オリジナルウイスキー
・余市蒸留所限定の原酒
(シングルカスクなど)
・限定ラベルのアップルワイン

そして、自分だけのブレンド体験もできるらしい
・・・・・・・・・・・・・などなど、やっぱりここに足を運んでみたいと思うポイントがいっぱいあります。

そして、お酒そのものに興味があまりない人でも・・・

(写真はニッカHPより拝借)

●リタと政孝のロマン溢れる「ニッカ館」

 

“リタ&政孝の軌跡”は2人の遺品の実物展示とパネルで、「大日本果汁株式会社」時代から「ニッカウヰスキー株式会社」に社名変更するまでの時代を中心に、理想のウイスキーづくりへの道のりを紹介。日本のウイスキーの軌跡を辿ることが出来る。(~ニッカHPより引用)

と、おもなところだけ取り上げてもボリューム満点の楽しいスポットだと思います。

列車運行の時刻設定について

参考に急行宗谷の時刻気動車急行が走っていたころの時刻設定は今回かなり参考にしてよい現実的な時刻設定になるかと思い、1980年の急行宗谷号を取り上げてみました。

【函館11:50】⇒【小樽15:57】となっており、この間4時間07分の所要時間です。この間、長時間停車などはほとんどありませんので、かなりの程度「実測値」に近いでしょう。もっとも、当時のキハ58系と比較すると幾らかの時間短縮はできると思われますし、停車駅数も最小限でいいかと思います。
ただし、今回の列車はあくまで新函館北斗⇒余市を想定していますので、その所要時間はと言いますと、函館~新函館北斗で15分減、余市~小樽で23分減。そして停車駅数をカットするなどで、3時間20分といったところでしょうか。

東京発の第1便となる新幹線、はやぶさ1号のお客様をターゲットにするのなら10:58着なので乗り換え時間12分として11:10発。そして余市到着が14:30となります。

●観光タイムスケジュールは・・・

yoichi-sight一般向けの見学が15:30で終了するようですね。そして、公式ホームページによりますと見学所要時間が約50分ということですから14:30からのガイド付き見学以降は組まれていないことになるでしょう。
ですから、その時間帯に専用枠を設けるといいでしょう。

【余市・ニッカ会館で過ごす時間】
例えば14:50から見学を開始し、15:40まで。そして試飲を15:55まで。その後、ニッカ会館レストラン「樽」でのお食事が16:15からで、それまでの時間を買い物タイムとするのです。お食事の終了が17:30。

【小樽の夜景・オプションプラン
小樽運河の夜景通常、旅行客なら余市に来て小樽に行かないという人は稀だと思われます。それだけ小樽は魅力的な観光都市ですし、小樽運河や天狗山からの景色など「夜景が美しい街」としても知られています。ですからこのタイムスケジュールであれば夜景が美しい小樽を楽しめる時間となります。

小樽運河沿いのホテルに宿泊すると、心ゆくまでその幻想的な風景を楽しむことができるというわけです。

天狗山は小樽の市街地からは少し距離がありますが、列車の到着後すぐに直行するバスを用意し、旅行商品としてご乗車の方を案内することができるでしょう。天狗山ロープウェイの時間待ちはネックになるところですが、バスそのものが山の上まで行くことができるので、半数の人たちがロープウェイで登り、残りの人たちがバスで登る。そして入れ替わりにバスで登った人たちがロープウェイで下るというようにすれば時間待ちは最小限で済みます。

高いところからの夜景を楽しんだ後、小樽運河沿いのホテルへバスが直行というプランにしておくと大きい荷物を抱えた人にとっても、とても便利なのではないでしょうか。

旅行商品・翌日のプラン

小樽には結構いろいろな見どころがあります。女性に人気が高いのはまず北一硝子ですね。鉄道ファンや男の子たちなら小樽市総合博物館でしょうか。それぞれの人の好みによって分かれてしまう部分なので、旅行商品の復路については「北海道フリーパス」と同じように指定券を2回まで指定できるといった形で選択の余地を与えるようにするといいかと思います。

きっと多くの方が快速エアポート特急スーパー北斗を利用してお帰りになることでしょう。

この列車の上り列車のテーマは・・・

さて、この列車の上り列車はもう一工夫したいと思います。もちろん、下り列車にもそのテイストを幾らか含めるといいかと思っていますが、それはウイスキーととても相性の良い「あれ」です。どちらをメインに据えるかの違いだけで、どちらも両立できるのでいいんじゃないかと思っています。

その「あれ」については次回書きたいと思います。

そして、この列車の車両運用と改造費調達についても合わせてそこでお話ししましょう。

「その2」へ

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